積乱雲=豪雨被害だけじゃない 激しい「突風」にも注意
本井宏人 木村俊介
岐阜県の高山地方などで大きな被害をもたらした7月の豪雨では、同県八百津町や愛知県豊橋市など各地で「突風」の被害も出た。発達した積乱雲から発生するという突風は、季節を問わず、全国各地で起こりうる。浸水や土砂崩れに加え、風への備えも必要だ。(本井宏人、木村俊介)
愛知県豊橋市では7月8日午前7時28分~同8時20分にかけて、「突風で家の屋根が飛んだ」といった119番通報が相次いだ。住宅十数棟に屋根瓦が飛ぶなどの被害が出たほか、農業用ハウスも飛ばされた。
農機具小屋の壁が吹き飛ばされた農家の60代男性は「雨が吹きつけ、窓の外が急に白くなってボーンと音がした。風が弱くなったので外に出ると、小屋の壁が壊れていた」。住宅の塀が倒れた20代女性は「暗くなった後、風で家が揺れて窓ガラスが割れた。恐怖を感じた」と話した。
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