米ファイザー、めざす「緊急時使用許可」 治験は継続

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ワシントン=香取啓介
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 米製薬大手ファイザーは、開発中の新型コロナウイルスのワクチンの緊急時の使用許可申請を月内にも行う。「90%以上の有効性があった」とする最終の臨床試験(治験)の初期結果を9日、公表した。年内にも米国の一部で接種が開始される可能性もあるが、治験はまだ続いており、免疫がどれだけ持続するかなどは不明だ。

 結果は記者発表のみで、専門家の査読を受けた論文として公表されていない。

 ファイザーのブーラ最高経営責任者(CEO)は「科学と人類にとって素晴らしい日だ」とコメントした。めざすのは「緊急時使用許可」だ。最終の治験が終わる前でも、効果や安全性が確認できれば医師の判断で接種できるようになる。米食品医薬品局(FDA)の指針では、申請する際には、少なくとも治験参加者の半数を最終接種後に2カ月間追跡し、安全性を確認するデータを集める必要がある。現時点で重大な安全性の問題は見つかっておらず、2カ月の目安が過ぎる11月第3週にも申請を出すという。

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 最終の第3相の治験には4万…

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