コロナ禍で磨く全員参加の「おもてなし」 B1三河社長

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上山浩也
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 成長を続けてきたプロバスケットボール男子Bリーグは5年目の今季、新型コロナウイルスの影響で観客数を制限するなど異例のシーズンを迎えている。Bリーグ誕生前のアイシン時代から「常勝軍団」と呼ばれたシーホース三河は、リーグ発足後にエンタメ路線を強化。ホーム会場の「おもてなし」でナンバーワンクラブに選ばれたこともある。運営会社の鈴木秀臣社長に、コロナ禍でのファンサービスやチーム経営の進化について聞いた。

すずき・ひでおみ 愛知県東海市出身、南山大外国語学部卒。1981年、アイシン精機に入社。国際事業部を経て米国や英国で計13年勤めた。2007年に当時の「アイシンシーホース」の試合を見てファンに。Bリーグ発足の16年に設立されたシーホース三河の初代社長に就任。62歳。

 ――今季が10月に開幕しました。

 「試合が再びできることを、本当にうれしく思います。コロナ禍で昨季の公式戦は約3分の1ができず、選手、ファンにつらい時期でした。試合ができることを感謝しつつ、閉塞(へいそく)しているときだからこそ、スポーツで元気をお届けしたいと思っています」

 ――コロナ禍によるチームやリーグへの影響はいかがでしょうか。

 「今季はお客様の入場は、会場収容人数の50%が上限で始まりました。チケットの売り上げが半減なのでリーグ全体としても打撃は大きい。ファンと選手のふれあいイベントも広げてきましたが、それもできないことが増えたので本当に大きな影響があります」

 ――それをどのように打開していこうとしていますか。

 「まずは自分たちの気持ちを切り替えることです。2016年のBリーグ発足から、リーグもシーホースも順調に成長してきました。観客動員が増えて、チケットの売り上げも伸び、協賛会社も増えて良い形で全体が成長してきました。それが、コロナで一気に影響を受けた。これまで『行け行け!』という感じだったけれど、無駄を見直して、合理化して業務をスリムにする。ただし、削るばかりではなく、仕事の質を上げる。自分たちを見直すいい機会なんだと前向きに考えます」

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