五輪へ弾み? コロナ禍に日本で国際試合、開催か中止か

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 新型コロナウイルスの勢いがおさまらない中、スポーツの国際試合を日本で開こうとする動きが本格化している。8日には、五輪競技で初めて体操が海外選手を招いた大会を開く。東京五輪開催への弾みになればと期待されるが、感染者が出て試合が中止になった競技もあるなど思うようには進んでいない。

 東京・国立代々木競技場で開かれる体操の国際大会には日本、米国、ロシア、中国の4カ国から計30選手が出場する予定だ。5日に中国チームが来日し、全選手がそろった。

 選手たちは来日前に2週間の隔離生活と計3回のPCR検査を受けてきた。滞在中は外部との接触が制限される「バブル(泡)」の状態に置かれ、移動は原則ホテルと試合会場、練習会場の行き来だけに。動く際には専用のバスを使う。ホテルは国別にフロアを借り切り、出入りの際は一般人との接触を避けるための別ルートを設ける。試合当日も、普段の大会であれば共用の滑り止めを選手個人で用意。観客数も定員8千人超のところを2千~3千人に絞る。来場者には検温とマスク着用を求める。

 日本の選手にも事前の隔離生活とPCR検査が課された。10月28日の検査では男子の五輪金メダリスト内村航平選手(31)が陽性反応を示した。本人は無症状で、再検査の判定は陰性。大会を主催する国際体操連盟(FIG)はオンライン会見を開くなど対応に追われ、最終的には「偽陽性だった」とした。FIGの渡辺守成会長は「選手団から1人も感染者を出さないことを最優先に対策を徹底する。大会の成功が東京五輪の後押しになればうれしい」と話す。

陽性反応の王者、関係者に「すみません」

 今月3日に大阪で行われる予定だった世界ボクシング協会ライトフライ級タイトル戦は、試合前日に中止が決まった。スーパー王者の京口紘人選手(26)とチーフセコンドの50代男性が新型コロナの陽性反応を示したからだ。

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 コロナ禍の日本へ海外選手が…

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