GoToイート、食事券買っても発券できず 苦情が殺到

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矢島大輔 鈴木智之
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 新型コロナウイルスで客足が減った飲食店を支援する政府の「Go To イート」キャンペーンの人気が高まる一方で、利用をめぐり、ほころびが出ている。食事券が紙不足で発券できなかったり、公式サイトの掲載店なのに使えなかったり。グルメサイトで予約できる店だけが恩恵を受けられる仕組みを疑問視する声もある。(矢島大輔、鈴木智之)

 「用紙の在庫が不足しており発券ができない状態となっております」

 大阪や埼玉、愛知、岐阜、三重、熊本など12府県でGo To イートのプレミアム付き食事券の発券を委託されているファミリーマートでは10月下旬以降、こうした貼り紙を出す店舗が相次いだ。

 食事券は、各地でオンライン予約を受け付けるたびに即完売する人気ぶりだ。ファミマでは多くの人が発券に訪れて用紙が不足。京都のイート事務局には、予約購入者から「店を回っても回っても発券できない」といった苦情が殺到し、10月28日から京都府内の全330店舗で発券をとりやめた。広島県内でも今月4日から全270店舗で発券を休止している。

 ファミマの広報担当者は、用紙不足の理由を「一時的に想定を上回る発券が続いたため」と説明。偽造防止加工を施した特殊な用紙のため増産に時間がかかり、京都、広島ともに再開は11月中旬になる見通しだ。大阪、埼玉、静岡、奈良、福井、愛知、三重、岐阜、高知、熊本の10府県の店舗でも用紙切れが相次いだという。

 イート事業を所管する農林水産省の担当者は「事前に発券数を把握した上で受注しているのに、なぜ不足するのか。やるべきことをやってほしい」と苦言を呈する。

 さらに農水省などによると、Go To イートの事務局の公式サイトで食事券が使えると掲載されている店なのに、実際には使えなかったというトラブルも起きている。各地の事務局と飲食店側の連絡不足で、店側の準備ができていないのに掲載されることが原因とみられる。同省担当者は、「しっかり連絡をとりながら対応してほしい」としている。

「無限にすしが食べられる」制度

 「無限にすしが食べられる」とネットで話題になっているのが、回転ずしチェーン「くら寿司」(堺市)だ。

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 Go To イートでは、グ…

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