自衛隊オスプレイ、配備先の調整難航 「時計の針が…」

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福井万穂 伊藤嘉孝 吉江宣幸
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 千葉県木更津市に暫定配備された自衛隊初のオスプレイが、6日に試験飛行を始める。本来の配備先である佐賀県の地元調整が進まない中、「5年以内」という暫定配備の期限が守られるのか。不安を抱えたままの離陸となる。

佐賀空港の覚書めぐり、知事と市長がつばぜり合い

 「とにかく今はノリのことで頭がいっぱい。話し合いをする考えはない」

 10月26日、佐賀県有明海漁協の西久保敏組合長は佐賀市内で防衛省の担当者と面会した後、報道陣にこう語った。オスプレイ配備に関する地権者説明会について、ノリの漁期が終わる来春以降に開くよう求めたという。

 防衛省の計画は、有明海に面した佐賀空港(佐賀市)の西側にオスプレイなどを置く新駐屯地を建設するというもの。周囲の土地は、漁協組合員ら500人以上が地権者となっている。用地取得には漁業者らの理解を得る必要がある。

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 佐賀県の山口祥義知事は20…

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