2000年フロリダの教訓? トランプ氏、訴訟発言で
米大統領選で共和党のトランプ大統領と民主党のバイデン前副大統領による接戦が続くなか、2000年の大統領選と比較する指摘が出ている。このときは、勝敗を決するフロリダ州の得票数が極端な小差で、再集計をめぐる連邦最高裁による異例の判断を経て、投票日から36日後に決着した。
00年の大統領選は、共和党のブッシュ氏(子)と民主党のゴア氏の間で争われ、フロリダ州を獲得した候補が勝利する状況だった。米メディアは投票日の11月7日にいったん、「ゴア氏がフロリダ州で勝利確実」と報じた後、一斉に取り消し、今度は「ブッシュ氏が獲得」と報道。しかし、得票差が投票総数の0・5%以下だったため、州の規定で再集計されることになった。
再集計は当初、機械によって行われた。だが、有権者が投票用紙に穴を開けることで一票を投じる仕組みだったこともあり、ゴア陣営は「一部の郡で手作業による再集計」を求め、認められた。票差が縮まることを恐れたブッシュ陣営が差し止め請求訴訟を起こし、ゴア陣営も再集計の拡大を求めて提訴するなど、訴訟合戦に発展した。
連邦最高裁が引導
再集計をめぐる両陣営の争い…
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