連覇めざす東海大監督の複雑な思い コロナ禍の大学駅伝

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 第52回全日本大学駅伝が1日、スタートする。コースは、名古屋・熱田神宮西門前から三重・伊勢神宮内宮宇治橋前までの8区間106・8キロで、代表校計25校が競う。

 新型コロナウイルスの影響は、大会が中止や延期になるだけではなく、日々の練習にも大きな影響を与えている。連覇を狙う東海大も例外ではない。模索しながら練習に取り組む東海大を訪ねた。

 9月上旬、東海大の両角速(もろずみはやし)監督は長野・菅平高原での合宿で、戦力の底上げのため、下部チームをつきっきりで指導していた。新型コロナの影響が残る中、8月まで選手の宿舎を3カ所に分けた。「感染者が出ても、チームが全滅しないように。おかげで一体感にちょっと欠けるかな」

 4月に緊急事態宣言が出た際、寮に残るか、帰郷するか、選手には、家族らと相談して判断するよう指示した。その中で、主将の塩沢稀夕(きせき)、昨年、全日本の優勝テープを切った名取燎太、箱根の山登りを2大会連続で走っている西田壮志ら4年生を中心とした主力は寮に残った。「こちらから残れと言ったわけではないですが、4年生は仲間意識を確認するかのように寮に残り、淡々と練習していました」と監督は振り返る。

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 チーム全体に目を向けると…

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