警官が黒人射殺、デモで略奪行為も 米フィラデルフィア
米東部ペンシルベニア州の最大都市フィラデルフィアで、刃物を持った黒人男性が警官に射殺される事件があり、抗議デモが広がった。大規模な暴動や略奪も起き、28日夜から夜間外出禁止令が出されるなど、緊張が高まっている。
市警や米メディアによると、事件は26日夕に発生。通報を受けて駆けつけた警官2人が、路上で刃物を持って近づいてきた黒人のウォルター・ウォレスさん(27)に拳銃で計14発発砲した。警官や周囲にいた人々はウォレスさんに刃物を手放すよう求めたが、応じなかったという。精神疾患を抱えていたとの報道もある。
発砲の場面は近隣住民によって撮影されており、直後からソーシャルメディアで動画が拡散。抗議デモは26日夜から始まり、警官に対する激しい暴力行為や警察車両への放火も発生。1千人ほどが小売店などを襲う略奪行為も確認された。28日朝までに警官50人以上が負傷し、172人が逮捕されたという。
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