WTOトップ、初の女性が有力 米国は反対、アフリカ系

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ロンドン=和気真也
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 世界貿易機関(WTO)の選挙事務局は28日、次期トップの事務局長にナイジェリアのヌゴジ・オコンジョイウェアラ元財務相(66)を推薦する方針を発表した。就任すれば、女性もアフリカ出身者も初めて。ただ、この人選には28日の非公式会合で、米国が反対を表明。11月上旬をめざす正式な選出は遅れる可能性がある。

 事務局長選には8人が立候補した。最後は韓国の兪明希(ユミョンヒ)・通商交渉本部長と競った。164の加盟国・地域による意見集約の結果、オコンジョイウェアラ氏の支持が上回ったという。

 この結果を踏まえて、選挙事務局は、正式な選出の場である一般理事会にオコンジョイウェアラ氏を推薦する。11月9日に開く予定という。ただ、一般理事会での選出は、全会一致が原則だ。米国が反対し続ければ選出は遅れる。

 米通商代表部(USTR)は28日、「韓国の兪氏を支持する」との声明を発表した。通商政策に通じた兪氏を高く評価する一方、オコンジョイウェアラ氏に反対する理由は明示しなかった。ナイジェリアが中国から多額の支援を受けていることが背景にあるとの見方が出ている。

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 オコンジョイウェアラ氏は…

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