「COVID-19にさらされた可能性があります」

　朝起きてスマートフォンを見ているとこんな通知が来た。新型コロナウイルス対策のための接触確認アプリ「COCOA（ココア）」からだ。ところがアプリを開いて確認してみると、「陽性者との接触は確認されませんでした」。いったい何が起きているのだろうか。記者自身で探ってみた。

　通知が来たのは9月中旬。COCOAは半径1m以内に15分以上あったスマートフォン同士が、近距離無線通信「ブルートゥース」を介し、匿名のID（キー）を交換する形で「接触」を記録していくアプリだ。利用者が検査で陽性だとわかった場合、アプリで登録すると接触の記録があった端末に通知してくれる。

　ただ9月下旬まで、スマホの…