コロナ禍の自殺増に「雇用支援が必要」 20年版白書 

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石川春菜
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 政府は27日、2020年版の自殺対策白書を閣議決定した。19年の自殺者数は前年から671人減って2万169人。同年までの10年では景気回復を背景に中高年の自殺が大きく減少したが、今年は新型コロナウイルスの感染拡大が経済に影響を与えており、雇用維持などの支援の取り組みを「着実に進めていくことが必要」と指摘した。

 20年版では近年、大幅に減少している中高年や高齢者の自殺を中心に分析した。40~64歳の中高年の自殺者は景気回復を背景に、09年の1万4985人から19年には8206人と、10年で45・2%減少した。原因別では経済・生活問題が6割超減少し、失業者の自殺も7割減となった。65~74歳は経済・生活問題のほか、家庭問題の減少幅も大きかった。

 75歳以上は、19年までの自殺理由で「孤独感」が上位にあることが特徴。特に90歳以上の男性では理由の2位になっている。

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 一方、コロナ禍で今年の自殺…

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