甲子園愛が止まらない元球児 自作模型に託した思いとは
伊藤恵里奈
思い出の甲子園を模型にーー。京都市在住の男性が、3年かけて100分の1スケールで、改修工事前の阪神甲子園球場の模型を仕上げた。新聞の切り抜き記事やこれまで撮った球場の写真、自分で巻き尺を使って測った球場内の寸法などを参考に自己流で作った。
思い出の甲子園を模型で残したい――。京都市の元球児が、改装工事前の阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)の模型を100分の1スケールで作った。3年がかりの大作。子どものころから集め続けた新聞の切り抜きや球場で撮った写真、自ら測った寸法などを参考に自己流で再現した。
作ったのは、フリーの映画編集者の寿野(すの)俊之さん(56)。かつては甲子園を目指した大阪府立山本高校の球児だ。
目指したのは「あの時代」の甲子園
球場内は2003年当時の阪神甲子園球場をモデルにした。故星野仙一監督率いる阪神タイガースが18年ぶりのリーグ優勝を果たした年だ。観戦するときの定位置だった一塁側からみえた風景と外観を、80センチ四方の台紙1枚分の大きさで切り取った。売りはベンチや客席、銀傘の精巧さ。そして雨風にさらされた歴史を感じさせる色合いだ。スタンド部分を輪切りし、球場の内部をのぞき見ることもできる。
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主な素材は、建築模型に使わ…
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