大学バスケットボール男子の強豪・筑波大のユニホームに、この秋から目を引くロゴが入っている。今季からスポンサーロゴをユニホームに付けられるようになり、筑波大は生命保険会社の大樹生命と契約を結んだのだ。スポンサーの進出は学生バスケット界にどんな変化をもたらすか。
筑波大は関東大学バスケットボール連盟1部に所属し、日本代表で現在は豪州リーグに挑戦する馬場雄大を始め、毎年のようにBリーガーが輩出する強豪だ。大学の練習環境は恵まれているものの、部全体で年間約1千万円ほど遠征費がかかる。今年は新型コロナウイルスの感染予防のため、遠征時にバスを借りるなど出費は増える。こうした遠征費は部員の部費で大半をまかなっており、日中は授業や課題に取り組む部員の多くが夜間にアルバイトをして遠征費を捻出している。今回の契約で、遠征費の一部をカバーできることになった。
多額の放映権料や寄付金などで潤う全米大学体育協会(NCAA)とは違い、日本では活動費不足に悩む大学は多い。そのため、関東連盟は今年度からスポンサー広告入りのユニホーム着用を解禁した。不慣れなビジネスの世界になるため、適正に契約が進むように契約窓口を部ではなく、大学にするよう工夫し、ロゴの掲出も連盟から認定を受けた場合に限った。
第1号となった筑波大では…
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