小平奈緒、被災の地元でV リンゴのウェアに込めた思い

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菅沼遼
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 スピードスケートの今季国内開幕戦、全日本距離別選手権は23日、長野・エムウェーブで開幕した。500メートルで女子は2018年平昌オリンピック(五輪)金メダルの小平奈緒(相沢病院)が37秒73で6年連続11度目、男子は昨季ワールドカップ(W杯)1勝の村上右磨(高堂建設)が34秒72で4年ぶり2度目の優勝を飾った。日本勢で唯一、33秒台の記録を持つ新浜立也(高崎健康福祉大職)は34秒91で2位だった。

 女子3000メートルは平昌五輪以来のレースとなった押切美沙紀(富士急)が4分7秒88で初優勝。男子5000メートルは日本記録保持者の一戸誠太郎(ANA)が6分25秒85で制した。今季はコロナ禍の影響で年内のW杯4戦の中止が決定。今大会は観客を入れて行われた。(菅沼遼)

小平、台風の被災地を応援

 赤い、新しいウェアを身につけた小平奈緒(相沢病院)は今季初レース、得意の500メートルのスタートで出遅れた。「シーズン始めらしいな」と、焦りはない。100メートル地点で10秒50は全体3位。そこから追い上げた。徐々に加速し、37秒73でフィニッシュ。首位だった郷亜里砂(イヨテツスピードクラブ)を0秒03差でかわした。

 新ウェアにはこだわりがあった。モチーフにしたのは地元・長野の名産品、リンゴだという。

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 練習拠点でもある会場のエム…

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