日米通算170勝右腕が引退を決めたわけ 岩隈が会見

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松沢憲司
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 「最後の最後まで挑戦させてもらったことに、感謝します」。日米通算170勝を挙げ、21年間の現役生活にピリオドを打つことになった巨人の岩隈久志投手(39)が23日、東京ドームで引退会見を開いた。サプライズで原辰徳監督(62)も登場。今まで隠していた、引退につながるある出来事を初めて明かした。

 スーツ姿の岩隈が会見の冒頭にあいさつを述べると、スーツ姿の原監督が現れ花束を手渡した。2009年のワールド・ベースボール・クラシックWBC)で監督と先発の柱として、共に世界一を経験した2人。「私の中で、あの大会の投手のMVPはクマさん(岩隈)だった。世界一の監督にしてもらった感謝は忘れない」と贈る言葉を述べた。

 2年前、右肩の手術を経て日本球界に復帰する岩隈の獲得を強く求めたのは、原監督自身。岩隈は昨季2軍戦に登板し、今季こそ1軍で、というのが2人の共通した思いだった。だが、岩隈の状態は一進一退の繰り返し。そこで原監督は一つの目標として、東京ドームでシート打撃に登板することを提案。それが10月7日に実現した。

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