女の子の髪にドラマは宿る(小原篤のアニマゲ丼)

有料記事小原篤のアニマゲ丼

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 アニメキャラで言えば瞳の次に雄弁なのではないですかね、髪というものは。特に女性キャラの場合、長い髪は大きな面積を占めますし、色も目立つし色気もあるし、アニメなら形も動きも作り手の意のまま。宮崎駿さんはブワッと逆立つ表現がお好きで、押井守さんは顔のすぐ横で毛先が揺れるボブカットを偏愛。海外長編アニメの新作「フェイフェイと月の冒険」でも「ウルフウォーカー」でも、インタビューした監督は髪にドラマを込めていました。

 「フェイフェイと月の冒険」は23日からネットフリックスで独占配信中の米中合作CGアニメ。監督は「美女と野獣」「アラジン」「ターザン」「塔の上のラプンツェル」などで躍動感あふれる映像を作り上げた伝説の名アニメーター、グレン・キーンさんです(短編アニメ「紙ひこうき」でアカデミー賞を取ったジョン・カースさんが共同監督)。

 キーンさんはこれが長編初監督。「アニメーターとしての40年のキャリアには満足している。新しいものが自分を呼んでいると思い、監督に挑戦した。ディズニーやピクサーやドリームワークスで働いていた人たち計800人のチームで取り組み、3月以降は新型コロナウイルスの影響で完全リモートだったが、素晴らしい映画にするんだという意思でやり遂げた」

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