第2回私の子宮をあげたい 「何のちゅうちょもない」母の思い
水戸部六美
生まれつき子宮と腟が欠損している女性たちがいる。約4500人に1人。がんなどで後天的に子宮を失った女性もいる。20~30代で国内に推計5万~6万人。子宮がない女性たちは、子を持つという選択とどう向きあってきたのだろうか。
「将来子どもがほしいと思ったときに、できるだけいろんな選択肢を示してあげたい。もし、子宮移植がいいと思って、ママお願い、って言われたら、はい、わかりましたって。そこに何のちゅうちょもないです」
宮崎県の女性(53)は胸に手を当てながら話した。
その言葉を、大学3年の長女(20)が静かに聞いている。高校生のとき、生まれつき腟(ちつ)や子宮がないロキタンスキー症候群と診断された。
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月経が来ないとさすがに心配…
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