施工不備問題で経営危機に陥っていたレオパレス21が、米不動産ファンドの支援を受けて再建に動き出した。118億円の債務超過で先行きが危ぶまれる中、計572億円の融資と出資を受けて急場をしのげることになり、社内には戦勝ムードすら漂う。だが、先行きはいばらの道だ。
レオパレスが米不動産ファンドのフォートレス・インベストメント・グループからの支援受け入れを発表した9月30日、東京都中野区の本社で開かれた取締役会は通常より1時間早い午前9時に始まった。
会議の冒頭、宮尾文也社長は「会社がおかれている状況を考えれば、ベストな選択です」と、前日夜中までかかってまとめた支援策を評した。配った書面に記された支援額は、300億円の融資と272億円の出資で、計572億円。6月末時点での118億円の債務超過を十分に解消できる額だ。
レオパレス幹部のひとりは、金額の高さに目を見張った。「厳しい業績の中、これだけの支援を得られるのはラッキーだ」
■「足元を見られた」…
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