イタリアでそばや名古屋めし 和食麺処、コロナ禍の挑戦

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竹山栄太郎
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 「和食麺処サガミ」や「味の民芸」を展開するサガミホールディングス(HD、名古屋市)がイタリアで出店攻勢をかけている。コロナ禍の逆風にもかかわらず、夏以降2店舗を開いた。現地では日本食への関心が高く、成長の余地があると期待している。

 サガミHDは2018年11月、イタリアでの1号店をファッションの街ミラノの玄関口・ミラノ中央駅前に出した。今年7月には、高級車ブランド・フェラーリの本社に近いモデナに2号店。9月には、大学と美食の街として知られるボローニャに3号店を出した。

 サガミHDのチェーン店といえば、そばやうどんに加え、みそ煮込みなどの名古屋めしが定番。パスタの本場でも、ざるそばやカレーうどんのほか、みそかつや手羽先など100種類弱のメニューをそろえる。「豆乳担々うどん」などオリジナルのものもある。

麺は日本から

 日本と同じ味を提供するのが基本方針で、そのための工夫もある。欧州は日本と水質がちがい、現地の水を使うと、うどんやそばが切れやすくなってしまうため、愛知県内の自社工場でつくって運ぶ。また、だしをとるのに使うカツオ節も日本からの輸出には厳しい規制があるため、日本メーカーがスペインに設ける工場から仕入れている。

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 ミラノの店は街の中心部にあ…

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