最終面接1カ月後、急に言われた採用中止 大学生のいま

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寺田実穂子
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 就職活動や海外留学の中止に、長引く在宅授業。コロナ禍は、社会のとば口に立つ大学生の暮らしや進路を大きく変えた。交友関係ができなかったり、卒業後の進路を変えたり。終息の見通しが立たない中、不安はなお大きいが、今を前向きに捉える学生もいる。

進学に切り替え 「自分の強みになる」

 7月中旬、愛媛大学4年の小松沙吏さん(21)は、東京で受けたイベント運営会社の最終面接の結果を待ちわびていた。面接から1カ月ほど経っても連絡は来ない。こちらから電話で尋ねると、採用担当者はこう告げた。「2021年卒の採用の選考を中止にさせてもらったんです」

 1、2次面接では、「例年通りの人数を採用する予定」と聞いていた。突然の通告に「どうしよう」。周りの友人や先生、家族に相談し、就職ではなく、関西地方の大学院に進学することを決めた。

 「コロナがなかったら就活が成功していたかも、と周りから言われる。迷いはあったが、さらに2年間勉強する期間ができたと思うようにした。きっと自分の強みになる」

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 就活中だった4年の種村優汰…

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