静岡知事、「教養のレベル」発言を撤回 事実誤認と陳謝

有料記事日本学術会議

阿久沢悦子
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 静岡県川勝平太知事は16日、日本学術会議の会員任命拒否問題をめぐり、菅義偉首相を「教養のレベルが露呈した」などと批判した自らの発言の一部を撤回した。発言の前提に事実誤認があったとしている。

 川勝知事は、一連の発言のうち、「菅首相が夜学を出た」「政治権力のトップにあるものが任命を拒否するのは教養がない」との発言を「事実認識が間違っていた」として撤回した。

 発言後、菅首相が法政大学の昼間部卒業であることを確認し、報道で任命を拒否した6人は(杉田和博)官房副長官が決め、首相にブリーフィングしていたことを知ったという。

 川勝知事は「実際に任命拒否をした者が教養のレベルを問われる。菅総理と教養のレベルは直接結び付かないから発言は誤りだ」とし、「大変失礼なことをした」と陳謝した。

 一方で、任命拒否については「総理の実質的な選択ではないので、いったんほごにして学術会議の推薦を尊重し、その上で学術会議のあり方を検討されると分かりやすい」と批判的な立場は崩さなかった。

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