レムデシビル「死亡率の改善効果ほぼなし」WHOが発表
ウィーン=松井健 戸田政考
新型コロナウイルスの治療薬として日本で特例承認され、米トランプ大統領も使っていた抗ウイルス薬の「レムデシビル」について、世界保健機関(WHO)は15日、「死亡率を改善する効果はほとんどない」という暫定結果を発表した。
WHOは、既存薬が新型コロナに効くかどうかを試す「連帯治験」という国際協力の枠組みを使って調べた。30カ国の405の病院で計1万1266人の成人が無作為に選ばれ、薬を使う人と、使わない人の死亡率の違いを見た。その結果、レムデシビルについては死亡率改善や入院期間短縮に、「ほとんど効果がない」とした。
レムデシビルはエボラ出血熱の治療薬を目指して開発され、日本では5月にコロナ初の治療薬として「特例」として認められた。
ここから続き
WHOはこのほか、抗マラリ…
【お得なキャンペーン中】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら