ドイツ紙記者、元特攻兵を取材 「精神の理解、難しい」

有料記事戦後75年特集

山下周平
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 ドイツ大手紙「南ドイツ新聞」の記者が9月、元特攻兵の小峠良三さん(93)=岐阜県高山市=を取材した。小峠さんを紹介した朝日新聞の英訳記事が取材のきっかけだった。

 南ドイツ新聞で日本と韓国を担当するトーマス・ハーンさん(48)の祖父は第2次大戦に出征し、祖父の兄弟には戦死者もいる。ユダヤ人虐殺などドイツの戦争責任をはっきり意識して育ったという。これまでも広島で被爆者への取材を経験している。

 小峠さんについての英訳記事を読み、取材を依頼した。9月25日、新型コロナウイルスの感染予防のため、通訳を介してオンラインで行った。

 小峠さんは15歳で旧日本海軍に志願。1945年8月9日、長崎市に隣接する長崎県諫早市の兵舎で原爆投下を目撃した。原爆投下の翌日、特攻出撃の待機命令を受けたが、迎えのトラックは来ず、そのまま終戦を迎えたことや、高山へ戻る途中、8月23日に焼け野原になった広島の街を歩いた経験などを伝えた。

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 「欧州から見ると、特攻は独…

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