「見た目」が変わるアメリカ 25年後には白人が少数派
米大統領選を前に、米社会の「分極化」が指摘されている。これをもたらしている要素はいくつもあるが、特に大きいのは「見た目」の変化だ。建国以来続いてきた、「白人が主人公」という要素が、自明でなくなりつつあるのだ。
米国勢調査局によると、1960年には米国の人口に占める白人の割合は約89%だったが、2010年にはヒスパニックを除いた白人は約64%まで下がった。半世紀の間で実に25ポイント減少したことになる。
【プレミアムA】ふたつのアメリカ 分極社会
アメリカが割れている。人種や世代、住む場所にとって「あちら」と「こちら」に分かれ、互いに交わらない。11月の大統領選を前に、「夢見るハタチ」と「忘れ去られた男」の2人を通して、アメリカ社会のいまを描きます。
このトレンドは今後も変わらない。
人口動態の専門家として知られるブルッキングス研究所のウィリアム・フレイ氏によると、45年には白人の割合が49・7%となり、初めて非白人の人口を下回る。実現すれば、米国内において、ヒスパニックや黒人らの少数派(マイノリティー)が多数派(マジョリティー)を構成する「マイノリティー・マジョリティー」となる。
世代別に見ると、この傾向は…
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