ブラックパンサーの成功、パラサイトと地続き 日本人は
【シネマニア経済リポート/朝日新聞ポッドキャスト】 ブラックパンサーの成功と日本人
朝日新聞ポッドキャストと連携する「シネマニア経済リポート」。今回のテーマは、史上初の黒人スーパーヒーローを主役に据え、アメリカンコミック原作で初めてアカデミー作品賞にノミネートされた娯楽大作「ブラックパンサー」です。
主人公や監督をはじめ、スタッフや俳優の大半が黒人という映画が生まれた背景と影響は。そこには、私たち日本人も決して無関係ではないハリウッドの事情がありました。東京経済部の藤えりか記者が読み解きます。朝日新聞ポッドキャストでお聞きください。主な内容は次の通りです。
・マイノリティーの映画は、むしろビジネスになる
・白人少年、黒人女性ヒーローに夢中
・急死した主演俳優、「織田信長」映画に出演の予定も
・作品賞「パラサイト」、なぜ俳優はノミネートされなかった?
有料会員の方は
音声の主な内容をテキストで確認していただけます(そのまま書き起こしたものではありません)
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Q:「ブラックパンサー」は、どういう映画ですか?
A:アフリカが欧米列強に収奪されず、奴隷貿易の対象にもならず、あのまま栄えていたら……。そんなパラレルワールドを描いた映画と言えるかもしれません。史上初の黒人スーパーヒーロー映画を、マーベルが手がけた意味は大きいと思います。
Q:マーベルは、「スパイダーマン」や「アイアンマン」など、ヒーローものの人気コミックを多数手がけてきた出版大手ですよね。
A:はい。今はディズニーの傘下にあります。アメコミ映画はマーベルにとどまらず、長年「多様化」について取り組んできました。
「ブラックパンサー」は大ヒットしました。マイノリティーを描いた映画はお金にならないと言われがちですが、そうではないと証明されたわけです。ストーリーも面白いし、世界の人口でもかなりの割合を占める、白人以外の人たちが熱狂したんですよね。
当時、製作総指揮のネイト・…
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