改ざん経緯の文書存在か、原告側が音声提出へ 森友問題

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遠藤隆史
【動画】森友公文書改ざん訴訟で、自死した職員の上司が遺族に語る音声データの一部=弁護団提供
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 学校法人森友学園大阪市)の国有地取引をめぐる公文書改ざんに関与させられたとして、自死した財務省近畿財務局(近財)の赤木俊夫さん(当時54)の妻雅子さん(49)が、国などを相手取った損害賠償請求訴訟の第2回口頭弁論が14日午後、大阪地裁である。原告側は、俊夫さんが改ざんの経緯を記したファイルの存在を明かしたとされる元上司の音声データを証拠提出し、国に提出を求める方針だ。

 原告側代理人によれば、音声データは、俊夫さんの元上司が昨春、雅子さんの自宅で交わした会話を録音したものだという。

 音声データでは、元上司とされる男性の声で「前の文書であるとか、修正後のやつであるとか、何回かやりとりしたようなやつがファイリングされ(中略)、これ見てもうたら、どういう過程でやったかというのが全部分かる」などとする発言があるという。

 原告側は訴状で、国にこうしたファイルやメモの存在の有無を明らかにするよう要求。しかし国側は9月、「(存在について)回答の必要がない」とする書面を裁判所に提出し、要求に応じない考えを示した。

 これを受け、原告側は14日、音声データを証拠として裁判所に提出することにし、「元上司の発言を踏まえると、俊夫さんがファイルや手書きのメモを作成したことは明らかだ」としたうえで、国側に改めて存在について回答するよう求める考えだ。

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 また音声データでは、元上司…

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