日本学術会議が推薦した会員候補のうち6人を任命しなかった問題で、菅義偉首相は複数の任命除外者が出るとの報告を杉田和博官房副長官から事前に受けていた。ただ、政府側は首相がいつ、どのような理由で除外を判断したかの説明を避け続けている。
政府関係者によると、官僚トップの杉田和博官房副長官は「任命できない候補者がいる」との趣旨を事前に首相に説明していた。首相はこれに理解を示し、推薦者から6人を除外した99人分の任命を決裁した。
加藤勝信官房長官は13日の記者会見で、杉田氏について「官邸における総合調整の役割を果たしていただいている」とした。ただ、杉田氏ら首相以外の人物による任命除外の判断への関わりについては「人事に関することであり、差し控える」と説明を避けた。
記者が「6人を任命しないと首相が具体的な判断をしたのか」と問うても、加藤氏は「6人を任命しない、ではなく、99人を任命する決断をした」などと繰り返し、質問に正面から答えなかった。
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首相は5日の内閣記者会のイ…
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