危機を変革のきっかけに 茂木外相「未来は変えられる」

茂木外相あいさつ 危機を変革のきっかけに
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 国際シンポジウム「朝日地球会議」(10月11~15日)は今年、オンラインで開催し、国内外の企業人や研究者、環境活動をする若者らもリモートで登壇しています。アーカイブ動画とともに、12日の茂木敏充外務大臣の来賓あいさつを紹介します。

 朝日地球会議が始まった当時と比べても、国際社会は大きく変化し、グローバル化が進みました。そうした中で新型コロナウイルスは世界に広がり、経済、社会、生活に深刻な影響を与えています。

 医療体制が脆弱(ぜいじゃく)な途上国も多くあります。グローバル化の進展と、様々な格差の拡大。コロナは現代社会の脆弱性を浮き彫りにしたともいえるでしょう。危機をどう私たちが克服し、新しい社会へシフトしていくかが問われています。

 局面転換にはワクチンの開発と普及が不可欠です。日本は医療資機材の提供などで途上国を支援し、ワクチン開発・普及のための国際連携を進めています。

 ポスト・コロナを見据え、経済成長と地球環境をいかに両立させるか。日本は昨年、パリ協定に基づく長期戦略に、温室効果ガス排出が実質ゼロの「脱炭素社会」をめざすと明記しました。50年までに海洋プラスチックごみによる新たな汚染ゼロをめざすことも、昨年のG20大阪サミットで打ち出しています。

 危機が変革のきっかけになったと思えるよう、「新しい未来」を築きたい。過去と自然は変えられませんが、未来と社会は私たちの意思と行動で変えることができると信じています。(事前収録)

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