83歳襲ったクマは「世間知らず」 白昼の住宅街に出没
秋田県藤里町の町道で7日、83歳の女性がクマに襲われて顔の裂傷や頭の骨が折れる大けがを負った。現場は住宅街で、クマが出没するような場所ではない。なぜ日中に姿を現し、人間を襲ったのか。専門家に聞いた。
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8日、藤里町であった関係機関によるツキノワグマ被害緊急対策会議。県自然保護課の近藤麻実主任は、朝夕に比べそれほど活動的ではない日中に住宅街に出没した理由について、「解釈に苦しむ。クリが多い高台から住宅街に下りて来る動機があるのか」と首をかしげた。
女性が被害に遭った住宅街の近くには藤琴川が流れ、対岸の高台にはクリの木がある。高台にはクマによるとみられるクリが食べられた痕跡や、座ったらしい跡もあった。
また、河原には草が押しつぶされた獣道があり、フンも落ちていた。このため、クマは高台から人が行き来するのが困難な急斜面を下りて川を渡り、住宅街に来たとみられている。河原の獣道は痕跡がはっきりし、複数回通った可能性も考えられるという。近藤主任は「食べられる物があるなど、通う理由があったのかもしれない」と話す。
少しぐらい人間が採ったからといって…
女性がクマに襲われて倒れた現場にはナップザックと大量のクリが落ちていた。被害に遭う前日、高台でクリ拾いをしていた女性が目撃されているという。7日もクリ拾いの帰りだった。
女性のクリ拾いと襲撃に何ら…
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