コロナ速報で注目の学生新聞 オールドメディアの意味

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前田健汰
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 若者の「活字離れ」「新聞離れ」の荒波を受けているのは、新聞社ばかりではない。80年以上の歴史を誇る北海道大学の学生新聞「北海道大学新聞」は活動人数が1人まで減り、2011年に一度は廃刊した。だが18年4月、現役学生の手で突如、デジタルメディアとして復刊を遂げた。現在も学部1年生から大学院1年生までの6人で毎月、新聞を発行している。なぜ今、新聞なのか? 復活劇を追った。

 「【速報】北大新入生の授業、1週間繰り下げ」(3月17日)

 「【速報】北大祭、6月開催見送り 中止・延期、今後判断」(4月6日)

 「【超速報】北大祭、開催断念」(7月30日)

 「【速報】北大生1人が感染 学生では初」(8月4日)

 見出しを追うだけで、春から夏にかけて北大に何が起きていたのかが伝わってくる。全て北大新聞のホームページ(HP)上に並んでいる速報の見出しだ。3月以降のコロナ関連の速報は、10月5日時点で確認できる限り12件。8月7日に「2学期からは条件付きで対面授業を再開する」と伝えた超速報の記事は特に学生の注目を集め、9月末までのアクセス数は1万275件と、18年の復刊以来、最も多くの人に読まれた記事となった。

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 今年4月の1カ月間のアクセ…

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