「エディーの間違った使い方」に夢中 野村義男さん

有料記事

聞き手・定塚遼
[PR]

 ヴァン・ヘイレンのギタリスト、エディー・ヴァン・ヘイレンさんが6日に死去した。彼が生み出した独特のサウンドは、多くのギターキッズやミュージシャンに影響を与えた。ギタリストの野村義男さん(55)もその一人。その功績や音楽界への影響を語った。

「間違った使い方」

 彼は、『間違った使い方』でエレキギターを弾いた。そしてそのやり方にみんな夢中になった。エレキギターの歴史で、そんな方法で、これほど可能性を広げたのは、ジミ・ヘンドリックスと彼だけだと思う。

 初めてヴァン・ヘイレンの音楽に出会ったのは中学生のとき。麻布にあったジャニーズの合宿所で、置いてあったレコードをかけた。そうしたら、全く聴いたことがないような洗練されたサウンドが流れてきて、驚いた。それがヴァン・ヘイレンのデビューアルバム「炎の導火線」でした。

 「えー! 3人だけで演奏しているの?」。それが次の驚きでした。デイビッド・リー・ロスは、ほぼボーカルだけなので、演奏は残りのギター、ドラム、ベースの3人。

 当時、ミュージシャンは楽器の音をたくさん重ねて分厚い音を作っていたけど、彼らはあまり音を重ねず、音を変えるエフェクターもあんまり使わずに、バンドの出す音をそのまま入れていた。少ない楽器数だったのに、それでいて、音を重ねるバンドと遜色ないくらい、ガツンと分厚い音を出していた。ああ、バンドらしいな、と格好良かった。

ここから続き

 クリームやジミ・ヘンドリッ…

この記事は有料記事です。残り673文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【お得なキャンペーン中】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら