きょう7日は国勢調査の回答期限の日だ。ところが回収率は53・1%(6日時点)と低調で、今後回収される分を見込んでも、過去最低だった前回の86・9%を割る可能性が高いという。回収率を少しでも上げようと、総務省は回答期限を20日まで延長する方針だ。あなたはもう回答しましたか。

 国勢調査は1920年から5年に1回実施され、今回で21回目。氏名や性別、生年月日などに加えて、仕事の状況などを答える。回答の方法はインターネットや郵送で、自治体の職員や調査員が対面で聞き取ることもある。

 総務省によると、1990年までの回収率は「ほぼ100%」。しかし、プライバシー意識の高まりなどを受け、95年に初めて未回収が0・5%発生した。その後、未回収率は増え続けている。

 総務省が最も力を入れるのがインターネットによる回答だ。ネット回答は2010年に東京都で試験的に導入し、15年から全国に広げた。このときは36・9%だったネット回答率を、今回は50%にすることを目標にしている。

 ただ6日時点で、ネット回答は35・1%にとどまるという。郵送は18・0%で、あわせた回収率は53・1%。総務省統計局の担当者は「今回はかなり下がりそうで困っている」とため息をつく。

 回収率の低下には、新型コロナ…

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