「文明開化印象づけた」 京都市電の車両、解体のピンチ

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狩野浩平
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 歴史的な鉄道車両を展示してきた京都府北部の「加悦(かや)SL広場」が3月に閉園した。いま、残された車両がピンチを迎えている。「重要文化財級」とも言われる大正期の車両などが、引き取り先が見つからないまま雨風にさらされている。引き取り手がなければ解体の可能性もあり、運営会社は頭を悩ませている。(狩野浩平)

 草木が茂る国道沿いに、水色のシートに覆われた古い車両が残されている。加悦SL広場(京都府与謝野町)の「顔」だった「京都市電N23」だ。

 公園を運営する宮津海陸運輸(京都府宮津市)によると、1895(明治28)年に開業した日本初の路面電車、京都電気鉄道(京都市電の前身)で活躍していた。1915(大正4)年製。その4年前に作られた同じ型式の「N2」は今年、国の重要文化財に指定された。

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 「当時の人々に文明開化を印…

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