コロナ重症化は、ネアンデルタール人から受け継いだ? 

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野口憲太
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 新型コロナウイルス感染のリスク要因は、5万年前ごろにネアンデルタール人からもたらされたかもしれない――。そんな研究成果を、沖縄科学技術大学院大学のスバンテ・ペーボ兼任教授のグループが英科学誌ネイチャーに発表した。

 新型コロナは、高血圧糖尿病などの持病がある人や高齢者で重症化しやすいほか、症状には遺伝的な要因も関係すると考えられている。新型コロナの入院患者約3千人と、感染していないと推定される集団約90万人を比べた分析では、23対46本ある染色体のうち「3番染色体」の遺伝情報の差異が、入院が必要になるかどうかに関わると示唆されていた。

 独マックス・プランク進化人類学研究所の進化遺伝学部門長も務めるペーボ教授らは、この差異が3番染色体のごく一部(約0・02%)に集中することに注目。南欧で見つかった約5万年前のネアンデルタール人にも、よく似た差異があることを見つけた。

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 ネアンデルタール人は約4万…

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