「生身の五感を揺さぶる」 眞鍋かをりさんが受けた衝撃

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聞き手 編集委員・須藤龍也
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 「朝日地球会議2020」のセッション「未来を創る『分身技術』 コロナ禍の世界を変える?」(10月14日午後2時~)に、タレントの眞鍋かをりさんが登壇します。オンライン開催に伴う事前収録で、ドラえもんの「どこでもドア」や「タケコプター」を具現化し、人の能力をテクノロジーで伸ばす「人間拡張」という新たな世界に触れた眞鍋さん。その感想と未来への可能性について聞きました。

「バーチャルとリアル」考え変わった

 率直に感動しました。最初は、本当に夢のような、雲をつかむような話だと思っていたんですけど、収録で様々な体験を通じて、想像していた以上に現実でした。

 今までのバーチャルとは別物ですね。デジタルで作り出される世界をこれまで、「現実世界の下位互換」だと思っていたんですよ。ところが決してそうではないと考えが変わった。同等か、時にそれを上回るもので、しっかりと生身の五感を揺さぶることができるということを体験しました。

朝日地球会議にも登壇

国内外の専門家や著名人が登壇した各セッションのアーカイブ動画はこちらから

 (眞鍋さんはセッションの収録で、離れた場所の店舗にあるロボットを通じて買い物をする「遠隔ショッピング」や、精密に再現した城郭を鳥の目線で俯瞰(ふかん)したり、コンピューター上の分身が天守閣の中を自由に散歩したりする体験をしました)

 考えが変わったきっかけは、セッション会場で体験した「和の空間」ですね。都心のビルの中に日本茶室の庭を再現した「露地」が作られていたのですが、正面に竹林のような情景が映し出され、天井を見上げた時、青空に太陽の光が差し込んでいた。これらは全てデジタル映像で作られたものと聞き、そこにお香の香りを含んだ人工の風を浴びた時、本当に心地が良かったんです。

 これはもう、デジタル空間ではない。というか、バーチャルとリアルという別の世界と切り分けて考えてはいけない。アナログとデジタルは今まで、越えられない大きな壁があると思っていました。セッションのテーマである「人間拡張」という技術もまさに、アナログとデジタルの融合です。衝撃を受けました。

格差なくなり、幸せに?

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 人間拡張って、限りなく人間…

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