楽しみなくさないで 県大会出られない中学生、市に手紙

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堤恭太
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 埼玉県川口市と秩父地域1市4町が新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐために中学のスポーツ大会の新人戦を中止した。県大会の地区予選も兼ねているが県大会は開催される。他の市町村は開催するため、両地域の生徒や保護者は「なぜ私たちだけ出場できないのか」と反発している。(堤恭太)

「なぜ私たちだけ」 中学新人戦、5市町だけ中止

 川口市が中止を決めて各校に通知したのは8月6日。ほとんどの県新人戦は10月以降に開かれるが、水泳は9月9日からで、エントリーの締め切りは8月26日。「全競技平等に」として、この時期に決めた。川口市スポーツ課は「決定が早すぎると批判されているが、決めなきゃいけない時に下した決断」と理解を求めている。

 8月上旬は、新型コロナの陽性者が上昇傾向にあった「第2波」の時期。同市が同1日に発表した感染者数は1日あたりで最も多い12人に上っていた。感染が広がり休校になると、春の休校を受けて7時間目を設けたり土曜日に授業したりしている授業計画に影響が出ることも考慮した。

 秩父地域は9月1日に保護者に伝えた。秩父市教委によると、川口市と同様の理由に加え、多くの競技の県大会が、感染者がより多く確認されている県南地域で開かれ、感染リスクが高まることや、秩父地域では新型コロナで重症化のリスクが高いとされる高齢者と同居する生徒が多いという地域事情も考慮したという。同市教委は「他地域とは事情が違う面がある」と説明する。

「もうこれ以上...」 心情訴える生徒

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 しかし、地区大会の新人戦中…

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