おいしい店で晩秋の朗読劇はいかが 三重で活動10年目

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村井隼人
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 三重県内のえりすぐりの飲食店で、気鋭の俳優が古典作品を朗読する公演「MPAD(エムパッド)」が今年で10年目を迎える。おいしい料理を味わいながら文学に触れる晩秋の恒例行事は11月18日以降、全6公演が予定されている。

 公演内容は、「リーディング」と呼ばれる朗読に、演劇の要素を加えている。俳優によって表現方法は、喜怒哀楽をじっくりと声だけで伝えたり、立ち上がって手ぶりを加えるにぎやかなものだったりと様々だ。

 初日の上演作は、厳格な家庭で育った姉妹の愛憎が交錯する松本清張の「遠くからの声」。歴史小説や推理小説の多い作者の松本にとって、後に夫となる男性とのデートに必ず同伴する妹を恨めしく思う姉の心情を描いた珍しい恋愛短編だ。津市大門のうなぎ料理専門店「はし家」で、関西を中心に活躍する俳優・林英世さんが演じる。

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 このほか、芥川龍之介「蜘蛛…

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