インバウンド減に旅行自粛…バス会社苦境 岐阜

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山下周平 松永佳伸
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 コロナ禍でバス会社が苦境だ。修学旅行など様々な団体旅行の自粛が続いて収入が激減する中、地域住民の足を支える路線バスの運行を続けている。公共交通のインフラ機能の維持が危機にさらされる中、岐阜県高山市は地元バス会社での地域内観光を促そうと支援を始めた。

 9月、JR高山駅前に高山市内のバス会社8社の関係者が集まった。市民向けのバス旅行を支援する事業の開始をPRし、反転攻勢への意気込みをみせた。

 濃飛バスの加藤憲治社長は「3密のイメージが先行し、なかなか利用客が戻ってこない。高山市民に飛驒の観光の良いところを知ってもらいたい」と話す。

 同社は高山を基点に、飛驒地域の観光名所のほか、東京や名古屋、大阪の大都市圏、金沢や富山など近隣の観光地とつなぐ高速バスの路線を持つ。近年はインバウンド需要に支えられ、売り上げの6割に上るが、感染が広がった2月以降、国内外の利用客は大幅に減少し、路線の多くを運休した。

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