スーダン反政府勢力、政権と和平結ぶ 紛争終結の一歩に

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遠藤雄司
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 アフリカ北東部スーダンの暫定政権と複数の反政府勢力が3日、隣国、南スーダンの首都ジュバで和平合意に署名した。2003年から始まり「世界最悪の人道危機」と呼ばれた西部ダルフール地方などの紛争終結に向けて歴史的な一歩となりそうだ。

 AFP通信などによると、合意に署名したのはダルフール地方や南コルドファン州、青ナイル州を拠点とする勢力。合意により反政府勢力の兵士らは徐々に暫定政権の治安部隊に合流するという。

 署名が行われた南スーダンも1955年から2005年まで断続的に続いた内戦の結果、11年にスーダンから独立した地。スーダン暫定政権のハムドク首相はジュバに到着した際の声明で「和平が発展、進歩、繁栄の地平を開くだろう」と期待を語った。

30万人が犠牲に

 ダルフールでは03年、当時のバシル大統領が率いるアラブ系中心の政権に対抗し、黒人系の反政府勢力が蜂起。バシル政権が支援するアラブ系民兵が黒人の村を襲撃するなど対立が激化し、推計約30万人が犠牲になった。バシル氏が昨年、市民らの抗議デモに続いて起きたクーデターで失脚したことで和平の機運が高まった。

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