断層10本を評価、石川の志賀原発ようやく活動性議論へ

波多野陽
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 北陸電力が再稼働を目指す志賀原発2号機の審査が2日、原子力規制委員会であり、陸側と海側の敷地で計10本の断層の活動性を評価することが決まった。2015年に一度は「活断層の可能性が否定できない」と判断された同原発の断層が、再検討の入り口に立った。次回以降、活断層かどうかの本格的な議論に入る。

 この日、審査されたのは海側の断層。これまで、北電が分岐している断層を1本として扱っていたことなどに、規制委から疑問が出されていた。北電は、指摘を踏まえて選び方を再検討し、新たに海側の1本を追加。全体で計10本(海側4本、陸側6本)を評価対象断層として提案し、審査グループも受け入れた。

 規制委の石渡明委員は「これで妥当な選定が行われたと判断する。引き続き断層の活動性を評価する」と締めくくった。(波多野陽)

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