コロナ「終わり見えた」発言の矢先 米大統領選に痛手

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ワシントン=園田耕司 ワシントン=香取啓介
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 11月3日の米大統領選が1カ月後に迫る中、トランプ米大統領が新型コロナウイルスの検査で陽性だったと公表した。ホワイトハウスで療養を続けるとしているが、トランプ氏がこれまで新型コロナの過小評価を繰り返してきただけに、大統領選に向けた痛手となる可能性がある。

無症状でも10日間は隔離

 トランプ氏は最近、選挙に向けたイベントを連日開催してきた。2日もフロリダ州で集会を開く予定だったが、陽性の検査結果を受けてホワイトハウスは2日の大統領日程のほとんどをキャンセルしており、「新型コロナに関する高齢者支援の電話会談」という予定だけ残っている。

 AP通信によると、トランプ氏は「軽い症状」が出ているという。また、米疾病対策センター(CDC)のガイドラインでは、陽性反応が出れば無症状でも10日間の隔離が必要とされており、選挙活動への影響は避けられない。15日に予定されている、2回目の大統領候補者討論会への参加も微妙な情勢となる。

 ただ、トランプ氏にとっては選挙活動が制限されること以上に、感染自体が痛手になる可能性もある。大統領選に向けて経済再開などをアピールしたいトランプ氏は何度もウイルス対策を軽視し、1日もビデオ演説で「パンデミックの終わりは見えてきた」と発言したばかりだった。それだけに、米メディアも「(トランプ氏にとって)破滅的な影響になりかねない」(ニューヨーク・タイムズ)などと報じている。

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 大統領選は11月3日が投票…

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