【朝日新聞ポッドキャスト】世界の現場から インドネシア編①
海外での勤務はかつて栄養ドリンクのCMソングにも歌われ、輝くジャパニーズ・ビジネスパーソンの象徴でした。ところが、コロナ禍で帰国を余儀なくされる駐在員が相次いでいます。日本からネットで現地スタッフとやりとりして、じっと手を見る。ひょっとして自分、もういらない?
悩める駐在員と企業について、1900近くもの日系企業が進出するインドネシアから、朝日新聞ジャカルタ支局長の野上英文記者に実情を語ってもらいました。朝日新聞ポッドキャストでお聞き下さい。主な内容は次の通りです。
・コロナ禍がいつまでも下火にならない
・現地に戻りたい、でも理屈が立たない
・自分だけ安全地帯にいるわけには……
・駐在のあり方を見直すケースも
有料会員の方は
音声の主な内容をテキストでも確認していただけます(音声の内容をそのまま書き起こしたものではありません)
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Q:インドネシアにはどれくらい日本人がいるんですか?
A:首都ジャカルタの渋滞は世界最悪とも言われています。その街を走る車とバイクの96%、見渡す限りほぼすべてが日本メーカー製です。四輪・二輪メーカー、その関連会社を中心に日系企業はおよそ1900社進出しており、首都ジャカルタには1万1千人以上の日本人が住んでいます。郊外には「イオンモール」もありますよ。
Q:コロナの影響はどうですか。
A:ジャカルタの日系商工会などが6月にアンケートを取ったところ、8割の日系企業が「生産や稼働が悪化した」と回答しました。トヨタやホンダ、スズキ、ヤマハなどの四輪・二輪メーカーが、生産調整と感染対策から工場を一時的に止めました。
自動車製造業者協会のヨハネス・ナンゴイ会長は取材に「外出自粛で消費が生活必需品に回され、ぜいたく品の車の購入は二の次になっている」と話しました。
ただ最近は、日系商工会によ…
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