第3回ネット×教育が生む未来 壁を壊したドワンゴのジョブズ

有料記事ドワンゴの救世主

大鹿靖明
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ドワンゴの救世主③

 N高校校長の奥平博一(62)は日本の教育に閉塞(へいそく)感を感じてきた。明治の学制発布から変わらぬ教師から生徒への一方向の授業スタイル。学校は閉じた世界で、社会との接点をあまり持ちたがらない。

 「教育が世間から隔絶していて、もっと積極的に接点を持った方がいいと思っていました」。奥平は大学で発達心理学を学ぶ傍ら障害児教育に関わり、卒業後は小中学校の教員に。次いで学習塾の先生を務め、1998年からは通信制高校に関わってきた。

 通信制不登校や社会からはみ出た子どもの受け皿になり、日本の教育問題の縮図だったが、世間的な評価は高くない。「それを打ち破りたかったんです」

 ニコニコ動画のドワンゴが窮地に陥った。会員が減り、ついには赤字に。突然社長を託されたのはiモードの男、夏野剛。ネット・IT界のレジェンドである彼が陣頭指揮をとると、ドワンゴは一変。魔法が起きた。

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