陸上イージス、代替策に二つの足かせ 洋上案には疑問も
寺本大蔵 北見英城 二階堂友紀
陸上配備型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」の代替策について、政府は年末の来年度予算案編成に向け、検討を加速化している。ただ陸上イージスの装備を洋上に置く政府案には、疑問の声も出ている。なぜなのか。
政府は6月に陸上イージスの配備を断念した。9月11日の国家安全保障会議(NSC)では、代替策を洋上案とする方針を確認。防衛省は具体的なイメージとして、①商船型②護衛艦型③移動式の海洋掘削装置型――を示している。
これに対し、9月29日の自民党国防議連では「陸上の候補地は見つからないのか」「人員をどう確保するのか」などの疑問が相次いだ。問題の背景には「陸上配備をめぐる迷走」が残した二つの足かせがある。
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一つは「陸上には置けない」…
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