代表3番手でも前向きさ失わず ラグビー湯原さんが急死

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野村周平
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 あまりに急過ぎる。9月29日に36歳で亡くなった元ラグビー日本代表の湯原祐希(ひろき)さんは、FWコーチを務める東芝でその前日まで元気に指導していた。コーチとして更なる飛躍が期待された矢先の悲報だった。

 2度のワールドカップ(W杯)代表に選ばれた職人肌の名フッカーだが、代表での立ち位置は「3番手」。堀江翔太パナソニック)らの陰に隠れていた。

 南アフリカを破り、世界に衝撃を与えた2015年イングランド大会でも出番はなかった。難しい立場だが、湯原さんは前向きだった。何とかチャンスをつかもうと練習から「できることは何でもやる」。4歳下の2番手フッカー、木津武士(日野)にスクラムのノウハウを伝えた。トップリーグでは敵同士となる相手に、持てる技術と知識を出し惜しみしなかった。

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