曹洞宗大本山の永平寺で貫首交代 87歳の後任は93歳

八百板一平
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 曹洞宗大本山永平寺福井県永平寺町)の福山諦法(たいほう)貫首(87)が29日、退任した。貫首は寺の住職のことで、福山氏は2008年に貫首に就任。曹洞宗のトップにあたる管長も務めた。寺によると、近年、体調がすぐれないことなどから退くことにしたという。

 この日は、寺の法堂で退任式にあたる「退董式(たいとうしき)」があった。福山氏は、曹洞宗の開祖・道元の命日の法要の導師を務めた後、僧侶らを前にあいさつ。自身の歩みを振り返った上で、「これにて皆様とお別れでございます。ご機嫌よろしゅう、さようなら」と結んだ。その後、多くの僧侶や地元の人らに見送られて山門を後にした。

 福山氏の後任には、副貫首の南澤道人(みなみさわどうにん)氏(93)が就任する。貫首の就任式にあたる「晋山式(しんさんしき)」は来年4月2日に開く予定という。(八百板一平)

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