「署名きちんと見て」 核のごみ問題で町長と町民が対立

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伊沢健司 原田達矢 松尾一郎
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 北海道寿都町が国の「核のごみ原発から出る高レベル放射性廃棄物)」の最終処分場選定への応募を検討している問題で、片岡春雄町長は28日、反対派の町民でつくる「子どもたちに核のゴミのない寿都を! 町民の会」の公開質問状に回答した。しかし、同会は「納得できない」と抗議するとともに、対応次第ではリコール解職請求)も検討するとしている。

 質問状では、同会が8月27日に町へ提出した町民695人分(町民全体の約24%)の反対署名について、片岡町長が「核のごみを持ってくるかのごとく署名運動をしていて、ちょっと問題がある」などと述べた発言の撤回と謝罪を求めていた。

 町民の会は質問状で「(国の処分場選定プロセスの第1段階の)文献調査の応募に撤回を求める」と署名用紙に明記したと指摘した。これに対し片岡町長は回答文書で「核のゴミを持ち込むことになるという主旨で署名活動が行われているようだとの情報を耳にした」「貴会が明記しているとする文言どおりの署名活動を行っているとしたら、発言の対象には当てはまらないものと考えます」とし、発言は町民の会が集めた反対署名を指していないとしている。

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 町によると、町民の会の活動…

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