沖縄県名護市辺野古で進む米軍基地建設の現場海域で、絶滅の危機にある国の天然記念物ジュゴンの鳴き声に似た音が何度も録音されていた。防衛省は、姿を確認しようと水中カメラも導入したが、「声はすれども姿は見えず」。そんな中で「フロートやワイヤなどが風の影響を受けて出ている音かもしれない」という見方も出始めた。音の正体は? 謎は深まる。
「謎の音」は、米軍基地建設現場そばの大浦湾中央部に防衛省が設置した水中録音装置に録音されていた。防衛省が設けた専門家組織、環境監視等委員会への報告資料によると、最初は今年2月11日。以降、5月25日までのうち25日、186回記録されていた。1日に23回記録された日もあった。
さらに、約1・4キロ南側に新たに置いた水中録音装置にも、工事が休みだった6月21日に12回にわたって録音されていた。
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防衛省は資料の中や専門家と…
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