第6回消えた「短期移民」 GoToでは立て直せない地方経済

有料記事菅印の行方

田中美保 南日慶子
[PR]

 25日早朝、東京・虎ノ門のホテル「The Okura Tokyo」。菅義偉首相は、経済ブレーンの一人、小西美術工藝社のデービッド・アトキンソン社長と食事をともにしていた。

 英国出身で元外資系証券アナリストの同氏は、観光政策を中心に、菅氏に直接助言してきた人物として知られる。一緒に雑誌の対談企画に登場したこともあり、菅氏自身がアトキンソン氏の主張に強く共感してきたことを公言してきた。

 その主張とはどういうものなのか。アトキンソン氏は自著「新・観光立国論」で、日本にとって、観光産業がなぜ重要なのかをこんな言葉で説いている。

 「『外国人観光客』という名の『短期移民』を招き、彼らにお金を落としてもらって成長に結びつけていくというシナリオがもっとも効率的であり、現実的だ」

連載「菅印の行方」

新たに発足した菅政権はどういう政策をどのように進めていくのか。首相が重視する「菅印」の主な政策について、菅氏のこだわりの背景や課題を検証しつつ、今後の行方を探る。

 経済成長の足を引っ張る人口…

この記事は有料記事です。残り1566文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【お得なキャンペーン中】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら